シンガポール日経225先物の大阪証券取引所への影響
日経225先物は、日本の市場である大阪証券取引所以外でも取引されています。そして海外でもCME(シカゴマーンタイル取引所)やSGX(シンガポール取引所)にも上場されていますが、これらは、同じものを扱っているというところではありますが、それぞれがまったく別々のマーケットとなっているため大阪市場で購入したポジションをCMEやSGXで売却することは出来ません。
取引については、大阪証券取引所においては、前場が9:00~11:00、後場が12:30~15:10、夕場が16:30~19:00というサイクルになります。そして海外、例えばシンガポール取引所では日本より15分早い、8:45から取引が始まって、8:45~11:15、12:15~15:30、16:30~20:00というサイクルで売買が行われます。
取引時間が日本の大阪市場より早く開始されるシンガポールの日経平均先物は、15分後に始まる日本市場の寄り付きをみるうえでも市場参加者は大変に注目することになります。
一般的に大阪証券取引所での売買が始まる9:00には、SGXの日経225先物と大阪証券取引所の日経225先物の寄付きは、ほとんど同等のものにサヤ寄せしていくような形になり、そして大阪の市場がスタートした9時以降、日経225先物が二つの市場で動くことになりますので、この二つの市場でほぼ同じ動きになります。
また、大阪証券取引所では11:00~12:30まで昼休みになりますが、SGXの後場は12:15から始まります。そのため、このタイミングにおいてもSGXの後場における気配が大阪市場の後場の寄り付きに大きな影響を与えます。
日本の市場とSGX(シンガポール取引所)のように、若干の時間差がうまれる状態で進行する2つの市場では、相互に売買の具合をうかがいながら互いの市場における売買に大きく影響を及ぼし合うことになります。
またシンガポール取引所においても、日経225先物以外に日経225先物オプション、石油や貴金属、ユーロ・ドルや円金利先物、同オプション取引、日本国債先物取引などが上場しています。
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