日経225先物の利食い、その期待と有効性

日経225先物取引においての利益確定は、システム全体の収益性に悪影響を与えずに設定することも出来ますが、それによって収益全体が嵩上げされることを期待するのにはやや無理があるようです。

一般的な利益確定をする場合の傾向として、およそ100円から150円程度で考える方がもっとも多いことかと思います。例えば日経225先物の、1枚あたりに10万円～15万円程度の利益が1日で出たとするならば利益確定したいというような設定レベルです。

しかし、日経225先物のデータによる検証結果においても、またトレードシステムの固有のケースの場合でも、100円～150円の設定は小幅過ぎるために、結果的にはトータルの収益性を悪化させるという結果が出ているようです。100円の利益確定の場合に、成功率は35％～45％と低い水準に収斂しているため、逆に確定はせずに大引けまで待った方が55％～65％となりよい結果となる場合が多いようです。

ともかく利益確定をするという場合、当然システムによっても異なりますが最適と考えられる設定値はいくらかといえば200円～250円の設定になるようです。これは、200円以上の価格変動で利益が出た時には利益確定しておくことで、この場合は200円以上という大幅な利益設定のために発生率は下がり、年間20例～30例程度になります。

日経225先物取引に限らず、一般に通ずることがらのように思われますが、「やらずもがな」、ということがあります。少しでも改善していくという意欲は良いのですが、そのことが逆に裏目に出てしまう「動き過ぎ」の場合も多々あるようなので注意が必要です。
リスクを取って投資しているということが前提になるので、そのことにより明らかに収益性が改善されるという論拠がない限りは自然体で取り組むべきのようです。

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