日経225先物の自己裁量トレードとシステムトレード
日経225先物取引に限ったことではありませんが、証券などのトレード方法(取引方法)を大きく分けると、自己裁量トレードとシステムトレードのふたつがあげられます。
自己裁量トレードは文字通り、投資家自身の判断、裁量や感覚で行う取引のことで、システムトレードは自己裁量トレードとは対極にある取引方法です。
システムトレードは投資家の裁量要素を全て排除し機械的に売買をするというものです。
一般的には、テクニカル分析などを利用した一定のルールで自動的に提示される売買シグナルに基づいて行っています。
日経225先物やオプション等を運用しプロと呼ばれる人たちは、システムトレードを実行している人が多いと言われ、平均パフォーマンスも自己裁量トレーダーよりも良いと言われています。また世界的なトレーダーでも、システムトレードをしている人がたくさん存在しています。
個人投資家では、おそらく自己裁量トレードを行っている方が多いようにみうけられます。自己裁量トレードを行っている個人投資家のなかでは、たとえば1年間で利益を上げている人は10%以下だと言われています。このことは逆に言うと、90%以上の人が損をしているという可能性があるということです。原因は様々だと思いますが、このことを踏まえるとシステムトレードを投資手法のひとつとして取り入れてみる価値はあるかもしれません。
投資が心理戦であることとの関係が自己裁量トレードの弱点となってしまいます。個人投資家が一個人として経済市場と向き合うとき、巨大マーケットの中で自己を見失わず常に冷静な判断や状況分析を行うことはとても容易なことではありません。
特にデイトレードでは心理的要素の比重はかなり大きくなり、また、ポジションを持つ期間が短ければ短いほどその傾向は強まると言えます。その心理戦から抜け出す方法のひとつにシステムトレードがあるともいえそうです。
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